低出力超音波パルス治療(Low Intensity Pulsed Ultra-Sound)、略して LIPUS(リーパスまたはライプス)は、骨折治療において先進的な医療技術です。微弱な超音波を骨折部に照射することで、骨の形成を促進します。従来の治療とLIPUSの比較従来の治療法:骨折部の整復・固定を行い、骨癒合は自然治癒力に依存します。骨癒合を積極的に促進する方法はありませんでした。LIPUSの利点:難治性骨折に対して有効であり、骨癒合が予想される一定期間を過ぎても癒合しない骨折に対して特に効果が認められています。新鮮骨折に対しても骨癒合期間を約40%短縮する効果が臨床的に実証されています。保険適用と先進医療の変遷平成18年に先進医療として治療に用いる事が承認され、自費診療が原則でしたが、平成20年度の診療報酬改定に関わる審議において、超音波骨折治療は保険適用すべき医療技術として評価され、2008年4月から保険適用されることになりました。当院での取り組み当院では、骨折患者さまにより早く治癒に向かっていただくために、それぞれの状態に応じた超音波骨折治療の提案を行っています。気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。